今月のお言葉 

 「 5月のお言葉 」

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還源(げんげん)

 

「弟子空海、(しょう)(くん)(われ)(すす)めて、(みなもと)(かえ)るを思いと為す。
径路(けいろ)未だ知らず。
(ちまた)に臨んで、幾たびか泣く。」

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弘法大師空海『遍照(へんじょう)発揮性(ほつきしょう)霊集(りょうしゅう)

 

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解説

仏弟子たるわたくし空海は、仏に成らんとする心を励まし、すべての根源である仏の境地にたどりつこうと願っているが、たどるべき道を知らず、いくつもの道のいずれを択ぶかに迷い、いくたびとなく涙にくれた。(金岡照光訳)

五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や新入生が新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称として久しく言われてきました。
弘法大師空海はとても強い心の持ち主でいらっしゃいますが、そんな方でも「人生の岐路」でどの道を選んでいいかわからず、思わず涙を流して泣いていましたよというのです。
それならば「ふつうの人」である私たちが思い悩み、右往左往するのは当たり前のことかもしれませんね。そしてどうすれば良いのか・・・・

『還源・・・源に還る』お大師さまの本源とは密教を求め、仏の境地、悟りを得ることでしょう。

 私の、あなたの本源、源はどこにあるのでしょう?
一度立ち止まり、どうしたくてこの道を選んだのか、源に還ることで、ひらけてくるかもしれません。

 

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