今月のお言葉 

  7月のお言葉

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強弱他に非ず』          

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解説

 「強弱他にあらず、わがしんくなす。この知らざれば、自他ともに労す。」
                         性霊集第八弘法大師・空海

意味:どんな出来事も、プラスにするかマイナスにするかは、私が決めています。
   どのような出来事も、良し悪しは他の力によるものではなく、自分の心によって起きるもの
   です。この道理がわからないと、自分も他人も心が安らかではいられないのです。

「この二年間、ほんとうに人生が狂わされてしまいました。」とおっしゃる方、「大切なことを思いださせてくれた貴重な時間でした。」とおっしゃる方、それぞれ立場は違えども、全世界を襲ったパンデミックの渦中に放り込まれたことは人類共通の苦難です。

それでも、この出来事をプラスにするのかマイナスにするのか、それは自分の心によって起こるのであり、どうとらえて前に進むのかも自分自身であると、お大師さまはおっしゃいます。

今から1200年ほど前、お大師さまがご活躍の時代にも疫病が蔓延したことがあり、今年の天皇誕生日の会見でも天皇陛下は「疫病の収束を願って般若心経を書写された平安時代の嵯峨天皇に始まり・・」と歴代天皇の祈りについて触れられていました。

祈ってばかりで何が変わるの?良くなるの?と思わず口に出してしまうほど、追い詰められている方にとっては、絵空ごとのように感じられるかもしれません。
ここが「強弱他に(あら)ず、わが(しん)()くなす。」の分かれ道です。

毎日祈ってみる。朝起きて、仏壇に茶湯仏飯をお供えして、手を合わせ、般若心経をお唱えする。簡単なようでいて、朝きちんと起きるには、夜更かしせず床についていることです。お茶を入れる、ご飯を供えるには、湯を沸かして茶葉を用意していることです。ご飯はやはり米を研ぎ、炊飯器にセットしておくわけです。そして上手下手ではなく、座って経本を開き唱え、祈る。

毎朝祈るということは、書き出せばこういう行程があり、それを毎日繰り返すには、意志と健やかな心身が伴ってくるのですから、結局はご自身の核となるものができあがるのです。

祈れば良いことがあるのかい?あるのです!これが仏の功徳です。
ご自身の心持ちでまったく違う人生が再発進するときです。
さあ!プラスにしますか、マイナスにしますか! 「わが心能くなす」   合掌

 

そこには本当に行きたかったの?行くべきだったの?
あの人とは腐れ縁のようで、嫌々つきあっていたんじゃあないかしら?

自分の心の奥底を見つめることによって、がんじがらめにされていた網から逃れ
断ち切る機会でもあるのです。

そしてコロナ禍が晴れた後、せいせいとして、すっきりした歩みを始めてみてください。

悪いことばかりじゃない「時」にするのは、あなた次第です。    合掌

 

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